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奇妙な風力発電機が登場 / Credit:Airloom Energy
technology

【どうやって発電?】「レール上を翼がグルグル走る」奇妙な風力発電が登場 (2/2)

2025.07.03 11:30:02 Thursday

前ページレール上を複数の「翼」がグルグル走る!Airloom社の「奇妙な風力発電機」

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「奇妙な風力発電機」実用規模のマシンが建設開始

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実用規模の試験機の開発に着手 / Credit:Airloom Energy

2025年6月、Airloomはワイオミング州ロックリバー近郊において、新型風力発電機の初のユーティリティスケール試験施設の建設に着手しました。

ここでは、出力パワーカーブや効率性、保守性といった技術的側面が検証される予定です。

この試験施設は将来的に拡張される可能性があり、商用デモンストレーションは2027年に開始される計画です。

出資者には、ビル・ゲイツが主導するBreakthrough Energy Venturesなどが名を連ねており、技術革新に対する期待の高さがうかがえます。

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従来の風力発電機と比べて、全コストが低下する / Credit:Airloom Energy

Airloomによれば、設置コストは従来型の約10分の1であり、土地を含めた風力発電所全体のコストは約4分の1になるとされています。

そして、設置・工事・材料費などの初期コスト、運転・維持のコスト、設備の廃棄コストなど、全コストを生涯発電量で割ることで算出される「LCOE(均等化発電原価)」は、従来の風力発電の約3分の1に抑えられると試算されています。

実現すれば風力発電の経済性に新たな可能性をもたらすことでしょう。

とはいえ、現時点では商用段階には至っておらず、懐疑的な意見も根強く存在します。

とくに、実機の信頼性、長期耐久性、大規模展開時のコスト安定性など、多くの技術的・運用的課題が残されています。

また、今回の試験機が50kW、250kW、あるいは2.5MW級のどのモデルに該当するかは明かされておらず、透明性の面でも不安があります。

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新しいタイプの風力発電機が果たして革命を起こすか / Credit:Airloom Energy

それでも現在、電力需要の高まりとともに、柔軟かつ迅速に導入できる小型風力発電の存在価値は増しています。

とくに災害時のバックアップ電源や、高さ制限のある都市部、軍事・空港施設への適用が期待されており、その応用範囲の広さが注目されています。

だからこそ、この風変わりな発電機がどうなるのか、 今後の行方が気になります。

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【どうやって発電?】「レール上を翼がグルグル走る」奇妙な風力発電が登場 (2/2)のコメント

ゲスト

見た感じフォイトシュナイダープロペラと同じような動作原理でしょうか?

ゲスト

風を受ける羽根一個一個で直接回転子回しちゃえっていう発想ですね。
ダイレクトドライブなので効率はいいと。

ゲスト

上手くいくといいね

    ゲスト

    イイネ!

ゲスト

今後AIがどんどん需要が増えていく一方でサーバーが電気をドカ食い
太陽光発電も施設を管理する電気技術者不足で増やすこともできない
革命的な風力発電システムだけど法律も緩和していかないと電力不足は解決しないでしょうね

カズ

羽根が折れて人が怪我をするリスクは低くそうですね。

ゲスト

高さが低くて一つの羽も小さい分だけ壊れにくさや保守点検のしやすさは従来型よりよさそうな気がするけど、どうなんだろ
従来型は設置やら強風での破壊に騒音とかへのコストで現実味が無かったし

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