クリスマス島のトガリネズミはどうして絶滅したのか?
クリスマス島のトガリネズミの絶滅は、外来種の持ち込みと、それに付随する新たな感染症・捕食圧が直接の引き金でした。
その最大の転機は、1900年ごろ、ヨーロッパ人の移住に伴って「クマネズミ(Rattus rattus)」が島に持ち込まれたことでした。
クマネズミ自体も餌や巣を奪う存在でしたが、さらに深刻だったのは黒ネズミが運んできた寄生虫や感染症です。
島の動物たちにとって未知の病原体は猛威をふるい、クリスマス島のトガリネズミや他の固有ネズミを急速に追いつめていきました。
1908年までに「すでに絶滅した可能性」が報告されていましたが、その後も奇跡的に生き残った個体が森の奥でひっそり息をつないでいました。
1950年代と1980年代の2回にわたって、それぞれ2匹ずつの個体が記録され、再発見に希望が持たれました。
しかし、これが最後の目撃例となります。
その後も島には、さらにさまざまな外来生物が入ってきます。
20世紀後半には、猫やヘビ、アシナガキアリ(Anoplolepis gracilipes)なども持ち込まれ、少数生き残っていたトガリネズミは捕食や環境変化にさらされ、さらに生存が難しくなりました。
絶滅危惧種に指定されて以降も、調査は続けられました。
カメラトラップ調査や、野良猫500匹以上の胃内容物調査、現地での集中的な探索も行われましたが、トガリネズミの痕跡は一切発見されませんでした。
2023年の論文では、クリスマス島のトガリネズミが絶滅している確率は96.3%と算出されており、以前としてその姿は確認できていませんでした。
そして2025年、ICUNにより、正式に「絶滅」と認定されました。
この悲劇は、「人間活動がもたらす外来種や感染症が、島嶼生物に壊滅的な打撃を与える」ことを如実に示しています。
島の生物はもともと個体数が少なく、外来種や環境変化への耐性が極めて弱い存在です。
一度バランスが崩れると、いくら広い保護区ができても、元に戻せない場合が少なくありません。
クリスマス島のトガリネズミがたどった道は、外来種による絶滅が世界中で起こり続けている現実への、私たちへの大きな警鐘といえるでしょう。

























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人間による命の搾取、傲慢、人間ファーストの考え方が変わらない限りこの先も、たくさんの生物が命を奪われ尊い存在が犠牲になっていくのは目に見えている。
そしていずれ人類も自ら消滅していくのだろう。
まあトガリネズミも海を渡ってきた外来種ということだったんであれば、こういうこともあるよね
もっと保全や養殖の技術に力を入れた方が良いと思う