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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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オタマジャクシの時期がない「新種のカエル」を発見 (2/2)

2025.11.07 22:00:25 Friday

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なぜオタマジャクシをすっ飛ばすのか?

「なぜ、オタマジャクシの時期を持たないのでしょうか?」

この進化は、山岳森林という特殊な環境がカギを握っています。

イースタン・アーク山脈の高地では、安定した水場が少なく、卵やオタマジャクシの天敵も多いため、卵を水中に産む従来型の繁殖は不利です。

そこで、体内である程度まで発生させ、すぐに陸上で動けるカエルの形で産む戦略が選ばれたと考えられます。

実は、世界中のカエル・ヒキガエルの中で、こうした「胎生型(赤ちゃんを産むタイプ)」は全体の1%にも満たないごく少数派

南米や東南アジアにも同様のカエルがわずかに知られていますが、アフリカのこの山脈では、進化の実験室のように独特な種が生まれています。

しかし、彼らの暮らす森林は今、急速に失われつつあります。

農地開発や気候変動で森が消えると、狭い範囲にしかいないカエルたちは絶滅の危機にさらされます。

すでに野生絶滅となった種や、長年目撃されていない種もあるほどです。

新種の発見と命名は、こうしたカエルたちの存在を世界に知らしめ、保護活動につなげる大切な一歩です。

同時に、急減する森にはまだ未発見の新種が眠っている可能性も高く、「知る前に消えてしまう」恐れすらあります。

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