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月面衝突閃光が観測される。イメージ / Credit:Canva
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僅か数日の間に2つの流星体が月に衝突、「月面衝突閃光」が観測される (2/2)

2025.11.07 17:00:51 Friday

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月面衝突閃光が2度続けて観測される(2025年10月30日,11月1日)

2025年の観測では、藤井大地氏が10月30日20時33分と11月1日20時49分(現地時間)という、わずか2日違いで2度の月面衝突閃光を捉えました。

どちらも高速度カメラで記録されており、その一瞬のピカッと光る瞬間をスローモーション再生で明確に確認できます。

藤井氏は、観測された閃光はいずれも、「おうし座南流星群」か「おうし座北流星群」から飛来した流星体が原因である可能性を指摘しています。

この時期は「ハロウィーン・ファイアボール」とも呼ばれる明るい流星が多発するピーク期で、2025年11月2日にはポルトガル上空でも流星現象が観測されています。

では、この月面衝突閃光からどんな点を学べるでしょうか。

まず、月面に降り注ぐ流星体の数やエネルギーを調べることで、将来の月探査や有人活動のリスク評価ができます。

地球では大気によって多くの流星体が燃え尽きますが、月にはそれがありません。

そのため、月には地球の約20倍もの流星体が衝突すると推定されています。

今後、宇宙飛行士が月面で長期滞在する場合や、基地を建設する場合、「どれくらいの頻度で大きな石が落ちてくるのか?」という情報は、生命や施設の安全を守る上で非常に重要です。

また、こうした観測は、太陽系内の小さな天体の分布や活動状況を知る上でも貴重なデータとなります。

月面にできた新しいクレーターの分析や、衝突閃光の観測が積み重なることで、宇宙環境の全体像がより鮮明になっていきます。

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