・運動時に音楽を聞くと疲労感が軽減することが判明した
・実験の被験者は運動時に音楽を聞くと運動時間を短く感じ、疲労感が少なく、より興奮状態にあった
・運動療法などへの応用が期待されている
ブルーネル大学の研究チームは、運動時に音楽を聞くことで疲労感が軽減することを発見しました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0167876018301417
実験の対象となったのは、健康な成人19人。被験者が握力トレーニングをしている時の脳の状態を、MRIでスキャンしました。
すると、被験者が音楽を聞いたときのほうが、より運動時間を短く感じ、疲労感が少なく、興奮状態にありました。また、研究者はMRIスキャンから、被験者の脳の下前頭回と呼ばれる領域がより活発であることを発見しました。
下前頭回は前頭葉に存在し、情報処理や言語処理を行う領域です。研究者らは、下前頭回が活発になればなるほど運動への反応が低くなるため、疲労感が少なくなったと考えています。
論文著者のマルセロ・ビグリアシ氏は、今回の発見が糖尿病患者や肥満の人などの身体運動を必要とする人が行う運動療法に有用だと話しています。
via: Independent / translated & text by ヨッシー