アマゾンのお茶の正体

「アマゾンのお茶」は通称アヤワスカと呼ばれ、精神作用(モノアミン酸化酵素阻害薬)を含んだつる植物カーピの皮と、幻覚成分(ジメチルトリプタミン)を含んだチャクルーナと呼ばれる低木の葉を混合して作られます。
ペルーに住む先住民族たちは、このアヤワスカを古くから儀式に用いるだけでなく、伝統的な医薬品としても用いてきました。
一方で、近年になって伝統的な医薬品に対する科学的な検証が行われるようになり、アヤワスカもその対象となったのです。
すると、アヤワスカには予想以上の効果があることが次々に判明します。
検証において最も注目されたのはうつ病に対する効果でした。
アヤワスカは難治性のうつ病に対して極めて優れた効果を発揮し、7日間の接種で36%の患者が回復に向かったほか、脳の皮質における接続性が増加したことが示されました。
また薬物乱用者に対しても優れた効果を発揮し、心的外傷に対しても有効であることが判明したのです。
ただ治療効果の優れていることが証明されたものの、アヤワスカが脳に対してどのように働くのかは詳しくわかっていませんでした。
そこでスペインの生物医学研究所の研究者たちは、アヤワスカの生理学的な効果を確かめるために、マウスを使った実験を行うことにしたとのこと。その結果は驚きに満ちていました。