真核生物誕生の新たな理論になるか?
今回の研究により、真核生物の先祖が多核細胞であったとする理論が示されました。
真核生物の全ての系統に、多核化細胞を作れる種が散見しているのは、真核生物がその誕生過程に多核形態を持っていたからだったというわけです。
また多核化した巨大なネットワーク状の細胞は核とミトコンドリアの適合性の緩衝となるだけでなく、ランダムな細胞の放出を通じて、より適合度の高い核とミトコンドリアの組み合わせを創出する母体にもなりました。
そして最終的に、現代の1細胞1核+ミトコンドリアを基本にした細胞が誕生します。
研究者たちは今後、この理論のさらなる裏付けを目指していくとのこと。
真核生物誕生の秘密が解明されれば、生命がなぜ今のような形に至ったのかも、わかるかもしれません。