大人気最強キャラ五条悟の技には数学用語が!
『呪術廻戦』は、「呪い」がテーマのダークファンタジー漫画です。呪術師たちが、人間の負の感情により生まれた化け物である呪霊や、呪術を悪用する人間である呪詛師たちと闘います。
個性豊かでかっこいい呪術師たちが活躍する本作ですが、中でも特に人気のキャラクターは最強呪術師の五条悟!彼の使う技である「術式順転『蒼』」「術式反転『赫』」「虚式『茈』」「領域展開 無量空処」は、名前だけでもかっこよくてワクワクしますよね。
作中で、五条悟は自身の技について、こんな風に説明をしています。
“僕の術式はさ 収束する無限級数みたいなもんで
俺に近づくモノはどんどん遅くなって
結局俺まで辿りつくことはなくなるの”
(引用元:芥見下々『呪術廻戦』単行本8巻 第69話)
掛けていたサングラスを外し、それを両手の間でピタッと止めながら、自分の術式を敵に説明するシーンです。重力で左手に落ちるはずのサングラスがですが、彼の術式により、落ちることなく空中で止めることができています。つまり、サングラスは五条悟の左手に「辿りつけない」のです。
目の前に敵がいるのにも関わらず、余裕たっぷりに自身の術式を開示する五条悟。さすが最強キャラ、かっこよすぎです。
実は、ここで語られている「無限級数」は架空の造語などではなく、実際に数学用語として存在しています。
また、引き寄せる技「術式順転『蒼』」と弾く技「術式反転『赫』」については、それぞれ「収束」「発散」という対比で描かれていますが、この収束と発散も数学用語として存在しています。
さらに、数学ファンの中では「領域展開も数学用語にありそう」と話題になりましたが、残念ながら領域展開という数学用語は存在しません。しかし、「領域」も「展開」も数学用語として存在しています。
しかも「無限級数展開」という言葉が、数学ではよく使われているのです!呪術廻戦っぽい!
今回は、この無限級数と無限級数展開について解説していきます。数学を勉強して、最強呪術師の強さの秘密に迫りましょう!