皮膚をかくと「かゆみを増加」させるタンパク質を発見!
皮膚をかくと「かゆみを増加」させるタンパク質を発見! / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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皮膚をかくと「かゆみを増加」させるタンパク質がある (3/3)

2022.05.03 18:00:00 Tuesday

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「かゆい‐引っ掻く‐かゆい」の悪循環を断ち切る薬は開発可能

「かゆい‐引っ掻く‐かゆい」の悪循環を断ち切る薬が開発できる
「かゆい‐引っ掻く‐かゆい」の悪循環を断ち切る薬が開発できる / Credit:岡山大学 長引くかゆみ、何回も引っ掻くと神経で増えるタンパク質が原因!~かゆみ治療薬開発への応用に期待~ . ナゾロジー編

NPTX2のブロックで悪循環を断ち切れるのか?

謎を解明するため研究者たちはマウスの遺伝子を操作してNPTX2自体を生産できないようにして、同様の実験を行いました。

すると予想通り、NPTX2を無くしたマウスでは脊髄にある「かゆみ伝達神経」の活性化が抑えられ、感じているかゆみも普通のマウスの場合と比べて少なくなっている可能性が示されました。

この結果から研究者たちは、NPTX2が生産されるのを邪魔したり、神経に作用するのを邪魔する薬などを開発できれば、かゆみの悪循環を断ち切れると述べています。

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皮膚をかくと「かゆみを増加」させるタンパク質がある (3/3)のコメント

ゲスト

新たなかゆみ止めが誕生するのか?

ゲスト

NPTX2が単にかゆみを増加させるだけなら不要な機能だけど、炎症の増加と、抗炎症作用の増加による自然治癒の加速などと関連するなら、治癒メカニズムも含めた分析が必要になるのかな?

鈴木

痒い所を、親指の爪でバッテンにするのが合理的行動だとお墨付きを得ました!
植物毒や昆虫毒を有する刺や汁が皮膚に刺さったり付着したときに痒さとして検知し、それを掻き取るのは合理的行動にみえるのですが、掻くことが被害を大きくするとすると、代替の方法を知りたいです。

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