2つの意思決定タイプ:「最大化」と「満足化」
英ケンブリッジ大学の研究(Judgment and Decision Making, 2023)によると、主要な意思決定の方法には「最大化(Maximizing)」と「満足化(Satisficing)」の2タイプがあるといいます。
最大化とは、あらゆる点を総合して最良の選択肢を見つけようとする意思決定のこと。
満足化とは、ある程度の範囲で受け入れられる選択肢が見つかった時点で決断する意思決定のことです。
調査では、どちらの傾向が強くなるかは各人の性格に深く関連することが分かっています。

さらにチームは、最大化と人生の満足度の間に「負の関係」があることを発見しました。
つまり、最大化する傾向を持つ人は、満足化する傾向の人に比べて完璧主義の度合いが強く、決断後に後悔する頻度がより高くなっていたのです。
その理由の一つは、最大化傾向の強い人は常に「あの時どうしていれば良かったのか」とか「どうすればもっといい決断ができたのか」と考えてしまうからだといいます。
しかし、こうした人も「性格だから仕方ない」と諦める必要はありません。
実は性格に関わらず、誰でも些細な選択時のストレスを減らせる最適な方法があるのです。
それが「習慣化」です。