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体罰は子供に悪影響を及ぼすのか? / Credit:Canva
education

「体罰はどんな状況でも絶対ダメなのか?」大規模研究が投げかける疑問 (2/4)

2024.10.24 Thursday

前ページ「体罰」に関する見方は変化してきた

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しつけの種類

今回の研究で扱われている「しつけ」の方法には、以下のものがあります。

まず、体罰ではない「タイムアウト法」です。

これはアメリカで長年行われてきたしつけの方法であり、子供が悪さをした時に、部屋の隅や別の部屋に連れていき座らせ、少しの間ひとりにするというものです。

タイムアウトによって子供が落ち着きを取り戻したなら、「なぜタイムアウトが必要だったか」「どうすべきだったか」を認識させてあげます。

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スパンキング(尻叩き) / Credit:Wikipedia Commons_Spanking

別のしつけは、体罰の一種である「スパンキング(尻叩き)」です。

この方法もアメリカで長年行われてきたしつけの1つであり、一般的に「平手でお尻を1回から数回叩く」ことだと考えられています。

そして今回の研究では、このスパンキングを発展させた「バックアップ・スパンキング(back-up spanking)」にも焦点が当てられています。

これは、「タイムアウトに従わない子供のお尻を平手で叩く」という方法です。

最初は、体罰ではないしつけ方法で子供の問題行動に対処しようと試み、それでは効果がなかった場合にのみ、体罰であるスパンキングを行うというものです。

では、これらのしつけ方法が分析された結果、どのような結果が得られたのでしょうか。

次ページスパンキングは子供の発達に悪影響をほとんど及ぼさないと判明

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