「希望と絶望のはざま」で人は身動きが取れなくなる
この実験は2回行われ、いずれのデータもこの傾向を裏づけていました。
2度目の実験では、さらに「行動意図」に関する質問も加えられました。
たとえば、以下のような行動について「どのくらい実行しそうか」を数値化して測定したのです。
・メッセージを再送する
・相手のプロフィールを見る
・相手がよく行く場所を訪ねる
すると、やはりゴースティングされた人々は、再び連絡をとろうとしたり、相手の情報を探ろうとしたりする傾向が高く、行動的にも「終わりきれない状態」にあることが浮き彫りになりました。
しかも彼らの多くは、「自分がどう思われていたのか」「関係は終わったのか」がはっきりせず、心のなかに「わからない」という苦しみが残っていたのです。
これは心理学で「クローズ(心理的な終結)」が得られていない状態であり、人はこの状態に強いストレスを感じます。
さらに、研究者は別の先行研究も引用しています。
元恋人との接触が続くことで、別れからの回復が遅れることがあるという報告です。
とくに「別れを受け入れられないタイプの人」にとっては、その傾向が顕著だといいます。
つまり、ゴースティングは一見穏やかで角の立たない別れ方に見えますが、実際には相手の心理的回復を大きく妨げてしまう――そんな「優しくない終わり方」なのです。
研究者は今後、実際のゴースティング体験をリアルタイムで記録する方法にも注目しています。
たとえばスマートフォンアプリなどを使って、どの段階で人が「ゴースティングされている」と気づくのか、そしてそのとき人はどんな感情や行動をとるのか――そうしたプロセスをより細かく追跡することで、さらに深い理解が進むと期待されています。

この研究が教えてくれるのは、「別れのつらさ」は、その方法によって大きく変わるということです。
ただ沈黙して消えるだけのゴースティングは、「拒絶」の痛みと、「終わったのかすらわからない」という混乱の両方を人に与えます。
そして、そのダメージは、直接「もう会わない」と言われるよりも、心に長く残りやすいのです。
恋愛の終わりに正解はありませんが、少なくとも人に傷を残さないためには、「はっきりと伝える」ということが、いかに大切かを改めて考えさせられます。
もう二度と会えない人に幸せでいて欲しいと祈ってます
悲しいけどきっと善意でこの終わり方を選んだだろうから
なあに、最初から複数と付き合えばいいのさ、一人から捨てられたら次に移る。
なんてことを言って実行できるような強者男性になりたい人生でした…。
筋通しましょうや君は正論だったのか