なぜ累計を数えたのか

体外受精は、子どもが欲しいけれどなかなか授かれない人たちにとって希望を与えてきました。
日本でも1983年に最初のIVF児が生まれ、技術の進歩とともに治療の件数もどんどん増えてきました。
さらに、2022年の4月からは日本でも保険が使えるようになり、経済的にも受けやすい治療になってきました。
今では体外受精は「特別な医療」ではなく、「当たり前の治療」に近づいています。
では、世界中ではこれまでに何人の赤ちゃんが体外受精で生まれてきたのでしょうか?
これまでも各国では、毎年のIVF出産数は報告されてきました。
しかし、「世界全体でこれまでに何人が体外受精で生まれたのか?」という合計人数をまとめて調べた研究はこれまで存在しませんでした。
そこで今回、国際的な研究チームは改めて、体外受精でどれほどの子供が生まれたのかを調べることにしました。
果たして世界全体で体外受精で生まれたこどもたちはどれほどの数になっていたのでしょうか?