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Credit: canva
paleontology

エジプトで8000万年前の「新種ワニの化石」を発見 (2/2)

2025.10.29 07:00:43 Wednesday

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ディロサウルス科の起源とエジプトの「化石遺産」

今回の発見は、ディロサウルス科がアフリカ、つまりエジプト近辺を起源とする可能性を強く示しています。

しかもその多様化は、これまで考えられていたよりさらに古い時代、約8700万~8300万年前に始まっていた可能性が浮上しました。

ディロサウルス科は、恐竜絶滅後も驚くべき適応力で生き残り、世界各地の沿岸や海に進出していきました。

ワディスクス・カッサビは、その最も初期のメンバーであり、進化の「祖先」として重要な位置を占めています。

この成果は、エジプト西部砂漠がいまだに「地球の深い過去」を保存する宝の山であることを示しています。

チームは都市開発や農業拡大によって貴重な化石遺跡が失われることを危惧し、「化石は未来のエジプトの世代へのかけがえのない遺産」として保護の必要性も訴えています。

ちなみに、今回の種名「ワディスクス・カッサビ」は、発見地である「谷」を意味するアラビア語「ワディ」と、古代エジプトのワニ神「ソベク(Suchus)」、そしてエジプトの古生物学に大きな貢献をしてきたアハメド・カッサブ教授への敬意が込められています。

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