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Credit: riken english channel(youtube, 2025)
technology

塩水で完全分解する「新型プラスチック」を開発 (2/2)

2025.12.18 18:00:29 Thursday

前ページなぜ「生分解性プラスチック」でも問題は残っていたのか

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塩水でほどけ、元の分子に戻る

この新素材の最大の特徴は、塩水中では架橋がほどけ、分子レベルまで解離する点にあります。

つまり、プラスチックが細かく砕けて残るのではなく、自然界で代謝可能な元の分子へと戻るため、マイクロプラスチックを一切生じません。

実際映像がこちら。

一方で、強度と使いやすさの両立も課題でした。

初期の素材は無色透明で非常に硬いものの、ガラスのようにもろい性質を示していました。

そこでチームは、FDAに承認された安全な食品添加物である塩化コリンを可塑剤として使用することを発見します。

この添加量を調整することで、硬いガラス状から、しなやかで堅牢なプラスチック、さらには元の長さの130%まで伸びる弾性体まで、性質を自在に制御できるようになりました。

さらに重要なのは、分解後の分子を回収し、品質を劣化させることなく再び同じプラスチックへ戻せる水平リサイクルが可能な点です。

従来の石油由来プラスチックのように、大きなエネルギーをかけて分解・再生する必要はありません。

自然界では、毎年およそ1兆トンものセルロースが生み出されています。

チームは、この豊富な天然資源から、使うときは丈夫で、不要になれば自然に還るプラスチックを実現しました。

研究者は「この技術は地球をプラスチック汚染から守る」と語っています。

プラスチックを単に減らすのではなく、環境と共存できる形へ進化させる。

その一つの明確な道筋を示した研究と言えるでしょう。

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塩水で完全分解する「新型プラスチック」を開発 (2/2)のコメント

温暖な環境活動家

化学ってすごい!!

\(^o^)/

活用されて海岸の漂着ゴミが減ると良いですね♪

化学系

ポリアミンは性ホルモン様作用があるけど、大丈夫?

ゲスト

これは画期的な気がしますね。
富裕層な方達が、こういう研究にお金を出してASAPで事業化してくれれば世界が変わると思うんですが、日本は研究所から外に出るのに時間がかかるイメージなので、そこを何とかして欲しいですね。

ゲスト

塩水中で分解されてしまうプラスチック製品の使いみちって何だろ?

海洋漁業の漁具なんかはもってのほかだし
化学繊維の服も塩水中じゃなくても分解されそう
唯一使えそうなものは農業で使用するプラ被膜肥料かな

ビニール袋?確かに「海洋に流れ着いたら分解される」でしょうけど
捨てることを許容するって事なんですかね

そもそも廃プラを「資源」として分別しておきながら
焼却施設ではプラの大半は可燃ごみのカロリーが少なくなった
(プラを分別した影響)助燃材としてプラを投入

プラのリサイクルなんて補助金が無ければ成立しない
補助金がある時点で事業として成立していない証拠
だから大半のプラを海外へ輸出、もちろん日本でできていない
リサイクルを海外でできるわけもなく発展途上の国へ不法投棄
不法投棄からマイクロプラスチックが大量に発生

廃プラだけじゃない、良かれと思って不要になった服を
お店でリサイクルにだした服も海外で不法投棄

SDGSなんて言っててもこのありさまだもん
所詮金儲けの言葉でしかない

    ゲスト

    最終的に海に流れ込んでもマイクロプラスチックで終わらずに済むという話だろ。
    アホか。

    ゲスト

    プラスチックが海で溶けるようになれば問題は解決するのですか?
    根本的な問題を挙げているのにアホなことを言っているのはどちらでしょう

    そもそもすべてのプラが海洋に流れ着くなんてありえません
    紫外線による暴露や近頃では虫がプラスチックを好んで食べ
    お腹の中で細かく砕かれ「ナノプラスチック」にまで分解され
    もはや回収不可能にまでなっているそうです

    私は「溶けるプラスチック」否定しているつもりはありません
    SDGsをうたって目に見える範囲でしか評価できていない
    社会の仕組みを否定しているのです

    ゲスト

    溶けるプラスチックは良い技術だけど
    まずはゴミを捨てる人たちの意識が変わらないと解決しませんよって話ね、納得

ゲスト

百均に夏休みの自由研究材料で売ってたら試しに買うなぁ。

鈴木

否定的に書いてみます
親水基の多い塩化コリンを軟化剤として使うなら、プラが水に濡れればどんどん溶出してくるでしょう。
記事では「食品添加物」としていますが、ビタミンB群様の成長促進剤としての家畜飼料に混ぜたものが食肉中に残留して口に入ることを前提とした指定です。日本人はビスフェノールAを恐れてプラ製哺乳瓶を市場から絶滅させた原理主義行動をもってますので、包装材・梱包材や身の回りの製品の素材としては使いづらそうです。
また、化学組成に塩素や窒素が入ってますので、焼却処分をしようとすると、塩化水素や酸化窒素の発生を抑えるために塩ビやナイロンのような取扱が必要かもしれません。

以前は、「トイレに流せるウェットティッシュ」がいろいろ販売されていましたが、洗浄式トイレ普及と環境負荷低減運動のせいか見なくなりました。セルロース由来原料を用いても、分解物を環境にまき散らすわけにいかない現在、分解できるプラスチックの応用分野は狭まってきたように思えます。

身の回りで使われるポリエチレンは、溶融しても化学処理しても低コストで再生でき、燃やしても水と二酸化炭素しかでません。となると、生産コスト・再生コスト・用途で太刀打ちできそうにありません。軟化剤を使わずに、「カッチンカッチン」の分野で勝負した方がよいかもしれません。

鈴木

別のリスクを思いつきました。次の投稿機会があればよいしょに転じます

セルロース様原料を使うと、木材の食害昆虫にカジられるリスクの検証が必要でしょう。キクイムシ、シバンムシ、シロアリや木に巣穴を掘るハチも侮れません。木綿を食害するカツオブシムシもいます。軟化剤にコリンを含んでいれば窒素も補給できるので美味しく食されてしまうかもしれません。結露などすればセルロース消化をものともしないカビや地衣類、腐朽菌がとりつくかもしれません。
この視点にたつと既存の環境負荷の高いとされるプラは、エサにならないという点で、トレードオフ的な魅力を有しているように見えます。

ゲスト

まあボートに使われててカチカチ山エンドみたいな心配はある

ゲスト

フイルムとしての特性表を見てみたい。

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