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部屋に吊るされた「電球の揺れ」を見るだけで”盗聴”できてしまう技術が登場 (2/3)

2020.06.16 Tuesday

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諜報技術の歴史

スパイが歴史上行ってきた技術は、現代でもストーカーや脅迫などの犯罪に利用される恐れがあり、諜報活動とは無縁の一般の人々でも、ある程度その手口を理解しておく必要はあるでしょう。

スパイ活動が激化していたのは、米ソの冷戦時代ですが、1885年には速くもボタンに収まるようなサイズの小型カメラが考案されていました。

ソ連は数十年前に、窓の振動を赤外線の反射で読み取り、室内の会話を盗聴するという、今回の「lamphone」の先駆けというべきものを開発しています。

60年前には、アメリカが監視衛星を開発しています。その名も「コロナ」というこの監視衛星の開発当時は、デジカメも、映像の電子送信もなく、撮影されたフィルムを大気圏へ打ち出して回収するというすごいシステムでした。

もう1つ、スパイの行うローテクな技にハニートラップというものがあります。

デヴィ婦人の旦那として有名な、インドネシア初代大統領のスカルノ氏は、ソ連に脅迫目的でハニートラップを仕掛けられ、若い女の子で一杯のパーティが開かれた飛行機に誘い込まれ盗撮されています。

ただ、剛毅なスカルノ大統領は、その盗撮映像を見せて脅迫してきたソ連の担当官に「よく映ってる。俺の男っぷりをみんなにも見せたいからコピーをくれ」と要求して困惑させたと伝えられています。

次ページ諜報活動に新たな歴史を刻むのか?

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