宇宙物理学におけるみかけ上の超光速運動が、光の軌跡を再現するヒントに!?
機械学習のアルゴリズムには、ブラックホールから発せられるジェットをはじめとした、宇宙物理学におけるみかけ上の超光速運動と同等の数式が組み込まれたとのこと。
みかけ上の超光速運動とは、奥行きに対して斜めに移動する電磁波が、光速より早くみえる現象をさします。
地味な現象ではありますが、3次元空間を立体的に移動する光の軌跡をとらえるには常に、このみかけ上の超光速現象を考慮しなければなりません。
さらに光をとらえる画素回路を極限までコンパクト化し、情報記録を高速化させたそうです。
結果、これまでにない高い時空分解能を獲得し、レーザーのみかけ上の超光速運動をフレームに収めることができました。
私たちの身近にある光を撮影するだけでも、高度な物理学の知識が役立っているようですね。
研究内容はスイス連邦工科大学のKazuhiro Morimoto氏らによってまとめられ、7月21日にプレプリント版が「arxiv」にて公開されました。
https://arxiv.org/pdf/2007.09308.pdf