自由さは「いい意味」での注意分散を可能にする
なぜ大きな筋肉の動きをともなわない「自由さ」でも創造性があがるのか?
研究者たちは、自由であることが「いい意味」での注意力分散になるからだと述べています。
これまでの研究により、1つの仕事を行っているときに別の仕事を追加される二重タスクを行うと、仕事のパフォーマンスが大きく下がるものの、創造性は増加することが知られていました。
二重タスクなどのややこしい状態で脳の認知機能がパンク状態になると集中力が鈍り、ある種の「ボーっと注意が分散した状態」に陥ります。
同様に、「自由な状態」は「1つのことに集中した状態」と比べて脳が注意力を発揮していない状態にあります。
そして注意の分散した状態は、創造性にとって大きなプラスになると研究者たちは考えています。
もしかしたら散歩などによって注意が分散している脳は、お風呂場やトイレでボーっとしているときと同じように、新しいアイディアをうみだす創造の炉心になっているのかもしれません。