足を床に置いてカカトを上げる「貧乏ゆすり的」な動き
どのようにしてヒラメ筋収縮を行うのか?
簡単に言えば、足の裏を平らな床に置いて、つま先を動かさないようにしながらカカトを上げる運動である、とのこと。
カカトを上げることにより、ヒラメ筋は収縮を起こします。
一見するとスローな貧乏ゆすりにも見えますが、1回1回の動きでちゃんと足裏の後ろが床に着地している点が違うと言えるでしょう。
しかし研究者たちによれば、見た目よりも複雑で特殊な動きであり、完璧な動きをマスターするには、研究者たちが開発した特別な練習方法が必要になってくると述べています。
研究ではヒラメ筋の運動を適切に行えているかどうかを測定するウェアラブル端末が使用されていましたが、将来的には誰もがヒラメ筋の最適な運動が行えるようなマニュアルを作成していくとのこと。
研究者たちは「ヒラメ筋は体重の1%もないにもかかわらず、全身の炭水化物(糖)の代謝を2倍、3倍にすることも可能だ」と述べています。
もし研究者が言うような劇的な効果がある場合、糖尿病などをはじめとしたメタボリックシンドロームに対して決定的な効果を与える運動法となるでしょう。
(※以下ナゾロジー編集部:研究論文が掲載された『iScience』は学術雑誌として高い実績が知られています。実験手法と導き出される結論は科学的に妥当であるのは間違いありません。ただ「報告した効果を出すためには自分たちの開発した特別な方法が必要だ」という状況は、追試による検証に若干の遅れを生じさせるでしょう。一刻も早いマニュアルの開示が望まれます)