・ラットを適切にくすぐると機嫌が良くなることが判明した
・ラットは幸福状態にあるときとストレス状態で、異なる周波数音を発する性質がある
・ラット同士がたわむれる行動を模したくすぐり方を行うことでも幸福状態に
最新の研究によると、ラットを適切にくすぐると、ラットの機嫌が良くなることが分かりました。これまでもラットをくすぐった際に喜びの表情を見せることが指摘されていましたが、今回はラットの反応についてより細かく検証されています。
Tickling, a Technique for Inducing Positive Affect When Handling Rats
https://www.jove.com/video/57190/tickling-a-technique-for-inducing-positive-affect-when-handling-rats
これまでの研究で、ラットは自らの状態に応じて周波数音を発することが分かっています。ラットは、ストレスがかかったり不安になったりすると、人間が聞こえる限界の22kHz(ヘルツ)の周波数音を発します。また、幸せな状態では50kHzの高周波数音を発することがわかっています。
研究では、高周波数音を読み取る装置を用いてくすぐりを行った際のラットへの効果を調査しました。その結果、ラット同士がたわむれる際に行われる動作を模したくすぐり方を行うと、幸福状態を得られることが分かりました。
気になるラットを幸福にするくすぐり方ですが、まず片手でラットをひっくり返し、固定させるようにしてくすぐります。その時に、一度のくすぐりを15秒までにしておくことが、ラットへの適切なくすぐり方だとのこと。
研究者のブリアンナ・ガスキル氏は、「私たちは、ラットをくすぐる際に正しい方法で行うことを願っています。もし間違ったくすぐり方をしてしまうと、ラットに不安やストレスを与えてしまうからです」と述べています。
適切なくすぐりを行うことで、ペットや研究室で飼われているラットの生活の質が向上します。これは、研究でラットが人に対する恐怖心などでストレスを感じ、不正確な研究結果になることを防ぐ可能性があります。
有意義な研究ですが、一回くすぐって幸せそうな表情を見たら、もうそのラットで実験できなくなってしまいそうです。
via: DailyMail / translated & text by ヨッシー
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