体の大きさで瞳の機能も変化
また、猫の「瞳をただ小さくするのではなく、縦に細長くする」という特徴も、肉食動物にとって有益であることが分かっています。
縦に長い瞳孔は、獲物を狙うときに左目と右目のピントをあわせて、自分と獲物の距離を正確に知ることができます。肉食動物である猫は、もしかすると自らの生存戦略のために、細長い瞳を獲得したのかもしれません。
しかし、ネコ科であるライオンやトラは、猫とは違い、目を縦長に細めることはありません。その点について研究者らは、身体の大きさが影響しているのではないかと仮説を立てています。その仮説とは、身体が大きいとその分視点が高くなり、より遠くを見渡すことができるので、ライオンなどには猫のような目の機能が不必要だったというものです。
こういった習性と生存戦略のために、猫は独自の目をもつようになったと言われています。これから飼い猫や野良猫をみたら、その瞳に注目して見てみてください。何か新しい発見があるかもしれません。
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via: ScienceAlert / translated & text by ヨッシー