カフェイン入りコーヒーは朝型夜型に関係なく筋力パフォーマンスを高める
研究の結果、カフェイン入りコーヒーを摂取した条件では、握力、背筋力、スプリントパフォーマンス、がいずれも向上していました。
これらの改善は、クロノタイプや時間帯に関係なく明らかでした。
とはいえ、微妙な違いも見られました。
例えば朝型の人は、朝にカフェイン入りコーヒーを摂取した場合、夕方に摂取したよりもパフォーマンスが向上していました。
同様に、夜型の人は朝よりも夕方に摂取したほうがパフォーマンスが向上していました。

一方で、今回の実験では、カフェイン入りコーヒーは認知能力に有意な影響を与えませんでした。
フランカー課題のパフォーマンスは、カフェイン入りと抜きで違いが出なかったのです。
(ただし研究チームは、認知テストが1種類しか行われなかったという今回の研究の限界を認めており、認知能力に対するカフェインの影響を正確に反映できていない可能性を指摘しています)
今回の実験結果で注目すべきは、コーヒーのカフェインの効果が朝型か夜型かにかかわらず、一貫して見られた点です。
つまり、「朝はパフォーマンスが出にくい」と感じている夜型の人であっても、運動前にカフェイン入りコーヒーを摂取することで、一定の効果が期待できるということになります。
もちろん、摂取量には注意が必要です。
研究で使用されたカフェイン量は、体重1kgあたり約3mgでしたが、個人の耐性や体調によって効果や副作用は異なるため、自分に合った量を見極めることが重要です。
朝型・夜型に関係なく、コーヒーの力を味方につければ、毎日のパフォーマンスが一段と高まるかもしれません。
カフェイン量が1kgあたり3mg?大分多いな