POINT1:びんの大きさと形状
ボトルアクアリウムでもっとも失敗する要因は、水量が少ないこと。ショップなどで市販されているものは、350mlほどの小びんが大半です。小さな水槽は取り回しがしやすそうですが、実は小さくなるほど難易度は高くなります。
魚は食事や排せつ、生活を水の中という同じ空間で行うため、水量が少ないほどすぐ水が汚れます。また、水が少ないということは酸素が少ないうえ、気温に影響されやすく、水温が激しく上下する過酷な環境です。比較として、お風呂にメダカ1匹泳がせるのと、ティーカップに金魚1匹を泳がせるのを想像してみてください。
ボトルアクアリウムに使うびんは、できれば2リットル、最低でも1リットルくらいのものを用意してください。底砂を入れると、水量はさらに少なくなることを考慮しましょう。
また、びんの口は広いものを選びます。水草は二酸化炭素を消費して酸素を出してくれますが、夜間は動物と同じように酸素を消費します。よって、夜間は酸素不足で生体が死んでしまう確率があがります。
びんの口が広いと水面が広くなり、空気と水が触れる面積も大きくなります。それにメンテナンスがしやすい利点もありますよ。