気候は地球よりも過酷な様子
研究チームは、K2-18bの大気成分を調べるため、2016年と2017年に収集されたNASAのデータを分析しました。大気中を通る光の変化を調べることで、大気の組成が分かります。
調査の結果、大気中に水素とヘリウムの存在を確認しました。さらに、大気の最大50%が水蒸気の可能性があるとのことです。
ただ一方で、赤色矮星の活動が激しいために、K2-18bの気候は地球よりもずっと過酷な状況にあるようです。多くの放射線にさらされているので、人が住むには適さないようです。
しかしその環境下でも、誕生した土着の生命が存在する可能性はまだ残されています。チネッティ氏は「今後数年以内の観測で、K2-18bの大気中に生物由来のガスが含まれているかどうかを明らかにする」と話しましています。
その結果次第では、有史以来人類につきまとっていた「私たちは宇宙の中で孤独な存在なのか」という疑問に、答えることができるかもしれません。