星形成のルールが逆転していた?
また、銀河団が誕生した当時の宇宙は、星形成に関して、現代の宇宙とは正反対の特徴を持っていたことが分かったのです。
いま宇宙では、複数の銀河が密集しているような高密度環境は、星があまり集まっていない低密度な場所よりも、星形成の頻度が低いことが一般的となっています。
ところが、それは宇宙が長い時を経るにつれて変化した特徴である可能性が高いのです。
z66ODは、同時代の宇宙における平均に対してなんと15倍もの高密度で集中していることが分かっています。現代の傾向で考えると、z66ODの星形成は活発ではないはずですが、調査によると、z66ODは星形成の頻度・スピードともに活動的であったことが判明したのです。
膨大な時間は、宇宙のあり方さえも変えてしまうようですね。