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「歩くサメ」は進化系統のトップに位置する「最新型」であることが判明 (2/2)

2020.01.22 Wednesday

前ページ「歩くサメ」になるまでに

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陸地への適応能力

歩くサメは、特殊に発達した4つのヒレを巧みに使って、地を這うように移動します。

また、彼らは海中で活発に泳ぐことはなく、生まれた場所のサンゴ礁にへばりついて生きており、どちらかというと「引きこもり」な生物です。

また歩くサメは、陸地にいると避けられない「酸素問題」にも耐えられるように進化しています。

呼吸数や心拍数を低下させ、脳の活動も緩めることで、最大1時間まで陸地に留まることができるのです。

呼吸がキツくなってきたら、潮溜まりのある場所に移動したり海中へ歩いて戻り始めます。

彼らのヒレは他のサメと比べて軟骨が分離・縮小しており、ヒレの可動域を広げています。

同じように前脚と後ろ足を持つ「魚」は、3億6500万年前の地球に生きていたアカンソステガだけです。

アカンソステガの復元模型は「歩くサメ」にどことなく似ている/Credit:wiki

アカンソステガは魚と両生類の両方の特徴を持っていましたが、進化によって両生類となり、その後脊椎動物として初めて陸上にあがりました。

この歩くサメも十分な進化の時間があれば、サメ由来の両生類に進化するかもしれませんね。

しかし現在、すでに3種類のテンジクザメが国際自然保護連合のレッドリスト(絶滅危惧種)に指定されています。

体長は1m近くあるものの、可愛らしい見た目と大人しさから、水族館や個人の需要に応えるために大量に捕獲されているのです。

歩くサメが「何か別のもの」に進化する可能性は、今のところなさそうです。

漁業が魚類に「急速な進化」を引き起こしていたことが判明

reference: vice / written by くらのすけ

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