磁石のようなバクテリア「磁性細菌」
細菌が磁場に関連すると言われても、すぐにはピンと来ませんが、バクテリアの中には外界から鉄イオンを細胞内に取り込み、マグネタイト(磁鉄鉱)の結晶を作り出すものがいます。
この磁鉄鉱の結晶は細胞の中心に並んで、まるで棒磁石のようになります。
こうした細菌は磁性細菌と呼ばれ、まるでコンパスのように地磁気を感知し、地球の磁場の影響を受けて運動します。
動物たちの磁気を感知する能力については、50年以上に渡って研究されているにもかかわらず、どのように実現してるのかがわかっていません。
新たな研究は、動物たちが磁性細菌と共生関係を結び、地球の磁場を感じとる能力を獲得した可能性を指摘したのです。