切断しても死なず、数が増えるだけ
扁平動物の仲間であるコウガイビルは、名前に「ヒル」とつくものの、環形動物に属す一般のヒルとは異なる生物です。
バージニアで発見された個体は、全長25〜30センチもあり、ヘビと見間違えるのも無理はないでしょう。
コウガイビルの驚くべき能力は、からだを真っ二つに切り離しても死なないことにあります。それどころか、切断された部分がそれぞれ生命を持って活動を始めるのです。
つまり、1匹のコウガイビルを7つに切り分けたら、7匹に増えてしまいます。
さらに、トカゲの尻尾のような「自切能力」もあり、針で地面に固定されても、その穴を大きくすることで脱出できるのです。
開いた穴はわずか数日で完全に修復します。