外国語学習が音楽学習「そのもの」よりも音楽的能力を上げていた
外国語の学習は音楽的能力を強化できるのか?
謎を確かめるため研究者たちは、言語学習能力が高いとされている思春期前の子供(8~11歳)を2グループに別け、一方には外国語(英語)教育を、そしてもう1方には音楽教育を、それぞれ週2回のペースで1年間かけて行い、最後に音楽的能力を測定しました。
結果、意外な事実が判明します。
メロディーに混じった不正音などを聞き取る単純な音楽的能力は、外国語学習を行ったグループのほうが、音楽学習を行っていたグループよりも高い成績を収めたのです。
この結果は、外国語学習によって脳内の音を処理する共通回路を強化することは、音楽の学習そのものよりも、音楽的能力の上昇が見込める場合があることを示します。