アオリイカの擬態能力がついに発見される
アオリイカの擬態能力がついに発見される / Credit: Ryuta Nakajima et al., Scientific Reports(2022)
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ツツイカの「カモフラージュ能力」が水槽の掃除中に偶然発見される! (2/2)

2022.04.14 Thursday

前ページ偶然見つかったツツイカのカモフラージュ能力

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イカって、どのように色を変えているのか?

イカカモフラージュ能の仕組みは、かなり多くのことがわかっています。

まず、イカには素胞」「虹色素胞」という2つの色素細胞があります。

色素胞には、弾性のある小さな袋が入っており、さらにその中に「オモクローム」という色素が入っています。

オモクロームには、赤色・黄色・褐色の3つがあり、オモクロームに入っているのはどれか一色のみです。

色素胞は、筋繊維によって自在に伸び縮みし、それが伸びたときに弾性のある袋も一緒に広がって、オモクロームの部分が大きくなり、体も変色します。

反対に、袋が縮むときはオモクロームも小さくなるので、体色が普通の淡白な色になります。

また、赤色・黄色・褐色のオモクロームを含んだ色素胞が、皮膚上で何層にも重なっているため、イカの体色は複雑に変化できるのです。

「色素胞」と「虹色素胞」で体色が変幻自在
「色素胞」と「虹色素胞」で体色が変幻自在 / Credit: canva

それから虹色素胞は、文字通り虹色に光る細胞で、中に色素は入っていません

板状の細胞が光を反射することで、虹色の構造色を生み出します

こうした色の変化を組み合わせることで、イカはカモフラージュをしたり、メスにアピールしたり、ライバルを威嚇したりするのです。

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