混沌と秩序 銀河形成の謎
詳細な観測により、無秩序に星がならぶ混沌とした世界だと考えられていた初期宇宙に、現在の私たちの見慣れた銀河がすでに存在していたことが明らかになりました。
秩序だった銀河がビッグバンから間もない宇宙でどのように形成されたのかは、多くの謎を生み出しています。
5月の回転銀河の発見に続き、より詳細にバルジを持つことも確認できる回転銀河が発見されたことで、初期の宇宙は私たちが考えていたほど混沌とはしていなかった可能性が高まりました。
ここからは、銀河がどのように進化したのか、これまでの常識とは異なった新しい天文学の道が切り開かれていくでしょう。
この研究はマックスプランク宇宙物理学研究所の研究者F. Rizzo氏を中心とした研究チームより発表され、論文は学術雑誌『Nature』に8月12日付けで掲載されています。
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2572-6