ホタルの発光には決まったパターンがあった
研究主任のラファエル・サルファティ氏は「ホタルの同調性は本能的なものか、それとも環境に基づくものか」という問題に焦点を当てて、調査を開始しました。
同氏と研究チームは昨年6月、テネシー州にある「グレートスモーキー山脈国立公園」にて、2台の360度カメラを用いてホタルの発光現象を撮影しました。
撮影は日没の30分後から1日90分行われています。
映像を分析すると、あるパターンが発見されました。
ホタルの群れは、発光同調を数回したあと、数秒間の無点滅状態を続け、再び発光し始めたのです。このサイクルが延々と繰り返されます。
群れの位置は、地面から2メートル以内の高さにとどまっており、群れの形は地面の形状に合わせて配置されていました。これは地面近くにいるメスに見えやすいようにするためと思われます。
こちらが撮影された映像です。
群れの光は、誰かが発光するとそれが波のように周りに伝播しています。