宇宙関連のおもしろ記事 10選 その2
後半は少し専門性の高い興味深い発見について、紹介します。
金星に生命が存在する!?
高熱に硫酸の大気と、現在はまさに地獄のような金星ですが、実はもともと非常に地球に似た惑星だった言われています。
そのため金星の上層大気には、以前から生命が存在しているのでは? と言われていたのですが、その証拠と考えられる成分がついに検出されました。
それは、微生物の発酵作用でしか見られない、ホスフィンという分子なのですが…果たして金星に生物はいるのでしょうか?
天王星が傾いている理由
天王星は縦にリングがついていることで有名ですが、これは天王星が98度も軸が傾いているためです。
ちなみに地球は23.4度傾いていますが、天王星はなぜこんなにも惑星が傾いてしまったのでしょうか?
その原因をシミュレーションによって解明した、という研究が日本の東工大から発表されました。
確かに見れば見るほど気になります。
太陽黒点の詳細画像
太陽黒点は理科の授業で聞いたことがあると思いますが、通常の観測ではただの黒い点にしか見えません。
しかし、最近の技術はその詳細な姿を映し出すことに成功しました。
そこは凄まじい磁気の嵐の中心であり、太陽のプラズマが磁気によってまるで細い糸のようになって見えています。
この糸は細いように見えますが、幅は500kmもあるのだとか。
天球儀のように円盤が交差した3重連星
宇宙には想像を超えた美しくも奇妙な天体が形成されることがあります。
オリオン座の方角に発見された3つの太陽を持つ星系では、それぞれの太陽の動きに影響されて、「原始惑星系円盤」が3つに分裂しています。
それはまるで天球儀のように、互い違いに交差する幻想的な3次元のリング構造を宇宙に作り出しているのです。
こんな風になってしまった理由を、研究チームはシミュレーションにより再現しています。
スカイツリーの展望台は地上より時間の流れが早い!
アインシュタイの一般相対性理論によると、重力の強い場所では時間が遅く流れるそうです。
しかし、それは本当なんでしょうか?
というわけで、東京大学のチームが地上とスカイツリーの展望台に精密な時計を設置した実験を行いました。
この実験で使われた時計は宇宙の始まりから使っても1秒も時間がズレないという世界最高精度の時計です。
結果は、なんと本当に展望台の時計のほうが早く進んでいたのです。予想されていたとはいえ、なんとも驚きの実験です。