完全自動運転は可能なのか?
自動運転技術は、現在目まぐるしい勢いで進化を遂げています。
自動運転については、いくつかの段階が設定されていて、これまで登場している技術は、ドライバーの監視を必要とするものでした。
しかし、2021年3月には世界で初めてホンダが、「条件付き自動運転(レベル3)」が可能な自動車「レジェンド」の販売を発表しています。
「条件付き自動運転(レベル3)」は、基本的にシステムが運転のすべてを行い、人間のドライバーはシステムに要求された場合のみ手を貸すというものです。
こうした自動運転技術が最終的に目指すのは、一切人間の介入が不要となる「完全自動運転(レベル5)」です。
完全自動運転では、人間が自動車に乗車している必要すらなくなります。
しかし、そこまで技術は現状ではなかなかイメージの難しいものがあります。
アメリカ自動車協会(AAA)が行った自動運転に関する年次調査によると、回答者の70%以上が「完全自動運転者に乗るのは怖い」と回答しているそうです。
こうした状況を踏まえると、メーカーの計画も完全自動運転を達成する前に、振り出しに戻ってしまう可能性もあります。
では、予期せぬ状況に柔軟に対処する自動車を作るためには、どうすればよいのでしょうか?
ここで、今回のノースウエスタン大学の研究者がヒントになると考えたのが、ショウジョウバエでした。