「しんだふり」のメカニズムは人間の蘇生にも役立つ
今回の研究により「しんだふり」にかかわる遺伝子が判明しました。
「しんだふり」は主に睡眠と覚醒にかかわるドーパミン代謝に起きた変異が引き起こすものの、他にもカフェイン代謝など複数の遺伝子が関与していました。
これまでの研究により、カフェインを経口や注射で摂取されたコクヌストモドキは「しんだふり」をする時間が短縮されることが知られています。
またドーパミンを操作されたショウジョウバエは「不眠化」することが報告されています。
ドーパミンとカフェインはともに神経に強く作用することから「しんだふり」は、ある種の積極的睡眠なのかもしれません。
研究者たちは「しんだふり」のメカニズムを解明することができれば、人間の仮死状態の理解や蘇生の新たな方法が開発できると考えています。