一部を除いて肉ベースも植物ベースも栄養素に大差はない
今回の研究でまず分かったことは、肉ベースと植物ベースのフードのタンパク質量や必須アミノ酸のバランスに大きな差はなかったということです。
植物性原料、たとえば豆や大豆、エンドウ豆なども上手に組み合わせることで、肉と同じくらいのタンパク質やアミノ酸量を実現できると分かりました。
脂肪酸、特にオメガ3やオメガ6といった必須脂肪酸も必要量を満たしており、亜麻仁やチアシードなどの原料が活用されています。
一方で、ビーガンフードではヨウ素とビタミンB12、B9(葉酸)、B3(ナイアシン)などのB群ビタミンが不足しやすいことも明らかになりました。
ヨウ素は海藻や藻類を原料に加えることで補える場合がありましたが、それ以外の製品では不足が見られました。
ビタミンB12も動物性食品が主な供給源となるため、ビーガンフードを与える場合は、サプリメントや添加剤で強化する工夫が今後も必要でしょう。
ちなみに、調査した31製品のうち、すべての栄養基準を100パーセント満たしたものはごくわずかでした。
肉ベースか植物ベースかに限らず、栄養面で完璧なものはほとんどないのです。
具体的には、必須アミノ酸の基準を満たした製品は全体の約55パーセント、ミネラル基準をクリアした製品は16パーセント、B群ビタミンの基準をクリアした製品は24パーセントでした。
ビタミンDについては、すべての製品で基準をクリアしていました。
ただし、基準を下回っていた成分も、すぐに健康被害につながるほどの極端な不足ではありませんでした。
メーカー側が今後サプリメントや強化原料を活用すれば、簡単にクリアできる範囲だと考えられます。
飼い主としては、どんなフードでもラベルや原材料をよく確認し、気になる成分の基準が満たされているかをチェックすることが大切でしょう。
今回の研究にはいくつかの限界があります。
まず、イギリスで流通している大人の犬用ドライフードが対象でした。
そのため、子犬や妊娠中、授乳中の犬、病気を持つ犬にはそのまま当てはまらない場合もあります。
また市販されているビーガンフードすべてを網羅したわけではない点も考慮すべきです。
一方で、この研究がペットフード企業と無関係に独立して行われ、成分分析も客観的かつ精密に行われた点は評価に値します。
「ビーガン=危険」「肉だけが絶対安全」といった極端な意見を支持することを目的としたのではなく、科学的に分析して「選択肢の幅が広がっている」ことを実証した意義は大きいといえます。
今後は長期間にわたって犬にビーガンフードを与え続けた場合の健康への影響や、成分が体内でどれだけ利用されるか、つまり消化吸収率などを調べる研究が期待されています。
この研究は、極端な主張を推奨するものではありません。
飼い主としては、最新の情報を参考に、愛犬ごとに合った最適なフードを選ぶことが大切です。
犬が自らヴィーガンになりたいと示さない限り全ては人間のエゴに過ぎない
どちらかと言えばヴィーガン食が問題なんじゃなくて、自分がヴィーガンである事が「他人を見下せる特権」だと履き違えてるのが問題なんだけどね
だからこそ優越感や他人へ軽蔑を得られて満足してそれ以上の知能を使うのを絶対拒否する、それが現実的な健康問題に繋がってんだし
感情論と現実とのバランスを取る事を我慢できる自制心が無ければ、金儲けの為に企業や研究者もどきが都合よい商品や論文出したって、懇意的に曲解するだけだって